患者と歯科医療従事者の医療安全と感染制御・滅菌管理を追求する研究会 Advanced Care Denta Office

Advanced Care Dental Office
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イリタニオフィス

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Advanced Care アップデート

全スタッフの医療安全対策

医療現場では、その特徴として「時間的制約が多い」「多重のリスクが多い」「中断作業が多い」「人間の介在が多い」「多様な情報が変化している」というヒューマンエラーをおこしやすい環境にあります。この環境の中で、どうすれば極力ミスを起こさないようにできるのか。その第一歩として、まず医療従事者は自分の傾向を知ることが必要です。ひとそれぞれに起こしやすいエラーの傾向があり、それを知ることで対策を講じる必要があります。

人間は状況に応じた判断と柔軟性を備えています。しかし一方で、意識の分散・中断・迂回から生じる不注意・錯誤・錯覚・疲労などに影響されやすいです。また、集団の意見に流される・記憶の減衰・パニックによる混乱といった心理学的要因もあるため、自分自身の傾向と合わせて人間の特性を知って対策を考えることも重要となります。

 

医療安全において医療機関と医療従事者に求められる3つの要素

「事前予知と予防」

「事故防止対策」

「発生時の影響を最小限にする」

安全対策の5つの基本行動指針

医療安全の基礎中の基礎「今日からできる安全対策」として当オフィスでは以下の5つの指針を挙げています。

①自己教育

マニュアルの習熟を基本とし、必要な知識を吸収し、問題の解決能力をみにつける事。マニュアルとは組織で共有するルールの事をいい、エラーを予防するための病院全体の取り組みであり、強制力を持つ。最終的には人に説明できるまでの理解が望まれる。

②指差呼称

「指差し 声出し 目で確認」の徹底。復唱を含め、周囲に聞こえるくらいの声が求められる。薬品や業務のチェックに極めて有効であり、薬品などは患者の命にも関わるため習慣化しておくべきである。

③相互注意

危険について互いに注意しあうこと。上下・先輩後輩関係なく注意する側の勇気と注意される事を受け入れる謙虚さが求められる。自分には見えないところを他人から喚起してもらうことで自己防止につながる。

④5S(整理・整頓・清掃・清潔・習慣)

環境が整理整頓され、必要なものを必要なときに取り出せる状態にしておくことで忙しい時のエラーを防ぐことができる。

⑤KYT(危険予知トレーニング)

危険な状態の存在を認知する能力を訓練と経験によって向上させること。これから起こりうる危険を特定・予測し、事前に対処できるようになるのを理想とする。

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