患者と歯科医療従事者の医療安全と感染制御・滅菌管理を追求する研究会 Advanced Care Denta Office
Advanced Care Dental Office
〒130-0022 東京都墨田区江東橋4-26-9 VORT錦糸町駅前9階
イリタニオフィス
03-5638-7438
医療安全とはチーム医療からみた安全と臨床のコミュニケーションの基本です。それには個人や集団の認知・行動特性を理解し、個人とチームがお互いのマイナス特性をカバーしあうことが必要です。
当オフィスでは「『間違える人間』が『不安定な患者』さんに『危険な行為』を行うことが『医療』であるため、事故を解析しマニュアルを設定し『間違える人間』に守らせる」という後ろ向きの事故対策を行っていた時期がありましたが、現在は「人の認知・行動やチーム内でのコミュニケーションの不完全さを前提とし、なんでも言い合えるアサーティブなチームや、個人やチームを相互にカバーするチームワークを作ることを主体をした」前向きな医療安全推進策を重視しています。
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根づかせよう安全文化みんなの努力と活かすシステム |
医療においては患者が最優先であり、それが医療人の基本的な行動規範とされています。そして最優先されるべきは患者の安全であります。医療に安全文化を根づかせていくことが必要です。医療における安全文化とは、医療に従事する全ての職員が、患者の安全を最優先に考え、その実現を目指す態度や考え方およびそれを可能にする組織のあり方であります。
安全文化という言葉は、他の分野では「安全性に関する問題を最優先にし、その重要性に応じた配慮を行う組織や個人の特性や姿勢の総体」(国際原子力機関 INSAG-4:「Safety Culture」1991年)という意味で用いられています。人は間違えうることを前提として、システムを構築し機能させるためにオフィスでは以下のことを行います。
【具体的な取組に向けて】
全ての職員は、安全を最優先に考えて業務に取り組みます。
安全に関する知識や技術を常に学び向上することを心がけます。
管理者のリーダーシップの発揮、委員会やリスクマネジャーの設置、教育訓練の充実といった事故予防のための体制づくりに取り組みます。
業務の流れを点検し、個人の間違いが重大な事故に結びつかないようにする「フェイルセーフ」のしくみの構築に努めます。
安全を高めるために患者との対話が重要 |
医療は患者のために行うものです。その主役である患者は医学的な知識はマスコミやネット情報程度であるので医療従事者との正しい知識や情報格差が生じてしまいます。医療従事者が十分に時間を取り直接患者との対話をすることが重要と考えます。このことは安全に医療を提供していくためにも大切です。
ミスが起こる要因はある程度共通していることから、その要因を明らかにし改善していくことが必要です。医療従事者の経験を収集し、原因分析に基づいて改善策を導き出し、それを共有することが不可欠です。効果的な安全対策を講じるためには、個人の責任を追及するのではなく、システムの問題ととらえ改善していく「問題解決型」の取組が必要です。他産業の安全対策に関する知見を、医療における安全対策に活用することも有効です。 |
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部門の壁を乗り越えて 意見かわせる 職場をつくろう |
医療においては多様な職種や部門が存在し、チームで医療を行っています。安全かつ最高の医療の提供のためには、部門・職種の違いや職制上の関係を問わず、相互に意見を交わしあうことが重要です。院長の経歴により多くのトップクラスの歯科医や医師とのネットワークは構築され、当オフィスのとしては開業医ではトップクラスの歯科医師や医師、大学病院や大病院では教授、部長、准教授、講師クラス以上の歯科医師や医師にダイレクトにご紹介できるようになっております。
チーム内では、お互いが指摘し、協力しあえる関係にあることが不可欠といえます。思い込みや過信は誰にでも起こりうるもので、自分では気がつきにくいものです。他人の目により互いに注意しあうことは、思い込みや過信の訂正にも有効です。オフィス内においては1日の患者が約5名に対し、歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、歯科秘書が密に対応しております。
なお、ひとりの患者に複数の医療施設がかかわる場合には、外部の組織とのコミュニケーションも重要ですのでその点もホームドクターとして安心できる要素となります。
先の危険を考えて 要点押さえて しっかり確認 |
確認は、医療の安全を確保するために最も重要な行為です。ただし、漫然と確認するのではなく、業務分析を行い、確認すべき点を明らかにした上で、要点を押さえて行うことが重要です。正しい知識を学び、的確な患者の観察や医療内容の理解により起こりうる危険を見通すことで、事故を未然に防ぐことができます。「いつもと違う」と感じた場合には、危険が潜んでいることがあるため注意が必要です。
【具体的な取組に向けて】
決められた確認をしっかり行います。
早期に危険を見つけるために、正しい知識を身につけます。
「何か変」と感じる感性を大切にします。
自分自身の健康管理 医療人の第一歩 |
安全な医療を提供するためには、自らの健康や生活を管理することが必要であり、このことは医療人としての基本です。自己管理を行うためには、自分の体調を常に把握しておくことが必要です。
事故予防 技術と工夫も取り入れて |
安全確保のための取組を人間の力だけで行うには限界があります。このため、積極的に技術を活用することで、人的ミスの発生を減らすことができます。特に、近年発達を遂げている情報技術の活用は医療安全を推進するための手段の一つです。一つのミスが全体の安全を損なわないよう十分配慮され、操作性にも優れた機器や器具などを使うことが大切です(フェイルセーフ技術の活用やユーザビリティへの配慮)。機器や器具などに関する医療現場の意見や創意工夫も安全確保のために重要です。
患者と薬を再確認 用法・用量 気をつけて |
医薬品に関するミスは、医療事故の中で最も多いと言われています。誤薬を防ぐために、医薬品に関する「5つのR」に注意することが必要です。5つのR(Right=正しい)とは、「正しい患者」、「正しい薬剤名」、「正しい量」、「正しい投与経路」、「正しい時間」を指します。
整えよう療養環境 つくりあげよう作業環境
療養環境の整備は、患者の快適性の観点からだけでなく、転倒・転落等の事故予防の観点からも重要です。作業環境の整備も、手順のミスを防ぐなど、事故防止につながります。なお、作業する場所だけでなく、記録や医療機器等も作業環境の一環として整備する必要があります。医療機器等はその特性をよく理解し、安全に使用することが必要です。
・防護策医療関連感染症の防止
・感染対策医療器機の安全な操作
・管理急変時の迅速対応歯科薬剤のアレルギー対応
(特に痛みの管理、麻酔薬について)
・歯科材料のアレルギー対応
・全身管理とモニタリングについて
・歯科治療の安全な実施エックス線装置の暴露
・事例要因分析から改善へ
・医療コミュニケーション